製品精度の高みを目指して

昭和51年の創立以来、確かな技術と信頼を築き上げてきた足跡を力に
より高い技術力、より高い次元を目指し、これからも果敢な挑戦心をもって新しい時代に進んで行きます

秋田精工株式会社(以下秋田精工)は昭和51年(1976)1月1日、TDK株式会社(以下TDK)の協力工場として、セラミックコンデンサを製造する由利工業株式会社(以下由利工業)の機工課から分離独立して設立されました。「メカニック分野におけるエレクトロニクスの応用を追求する」という須田精一社長の経営理念のもと、以前は由利工業の社員寮であった由和寮の一角を工場に作り直し、総勢8人で出発。創立1年目は毎月資金繰りに苦慮する日々でしたが、得意先であるTDKの厳しくも暖かい指導と支援、金融機関などの協力も得て、創業1年足らずで社員も23に増えました。

第2期になると「価値ある仕事に徹しよう」という方針を打ち出し、昭和52年(1977)11月、約3000平方メートルの敷地に待望の新工場が完成しました。間借り時代に終わりを告げ、名実ともに秋田精工の独立運営を表明する社屋が建ったのです。一級旋盤工、一級仕上げ工など技術を有する社員が次々入社し、社員は40名を超え、各々が自分の仕事の領域に専念する「精鋭の職人集団」という雰囲気が社内にはみなぎっていました。新工場に移ると順調に受注も増加し、創立3年目を迎えた昭和53年には、精密部品加工技術では秋田県下随一と評価を得るまでに成長しました。

昭和60年代に入ると、電子部品はますますミニマイズが進んできます。小型大容量製品の需要は急激に伸び、電子部品の高精度、高品質が求められるようになり、自動化・省力化設備の発展は顕著になってきました。そんな中で、秋田精工は「自動化・省力化を推進する技術集団」を標榜し、創立から10年の間に着々と実績を上げてきました。 昭和62年(1987)には、自動機受注の好調な推移により組立スペースをさらに拡張するため全工場内のレイアウトが大幅に更新、無駄を省く合理化と効率化が図ら、平成元年(1989)には第三工場を増築、平成2年(1990)に創立15周年を迎え、記念事業として研修旅行を行うなど、見聞を広げながら社員同士のコミュニケーションを深める絶好の機会ともなりました。

しかし、一方でバブルが崩壊した平成3年(1991)ごろから大きな得意先であるTDKの不況の影響が傘下の企業にも出始めました。秋田精工も不況のあおりを受け、年々累積赤字がかさんでいたことから、経営建て直しを図るため、平成3年3月28日、由利工業の荘司利隆常務取締役(当時)が兼務で秋田精工の常務取締役に就任。厳しい状況を乗り切るために荘司常務がとった対策は徹底したもので、社員一人一人の作業の見直しを進めて旧い体質を打破するものでした。平成5年(1993)11月からは同じく由利工業の平尾哲也総務部長(当時)が兼務で秋田精工の総務部長に就任。由利工業の須藤慶博も助っ人して出向し、徹底した業務改革で赤字をプラスに転換、苦境を脱することができたのです。

平成8年(1996)は組立スペースを拡張するために第4工場を増築。グローバルカンパニーとしての地歩を固めるため、21世紀の国際基準であるISOの認証に向けて積極的な取り組みをスタートしました。平成10年(1998)1月、確かな技術と豊富なノウハウをもって、品質管理及び品質保証に関する厳正な審査をクリアし、ISO9001を取得しました。平成15年(2003)3月31日、苦境にあった当社の建て直しを図り、社員教育にも積極的に取り組むなど多大なる功績を遺した荘司専務が退任し、常勤監査役に就任しました。平成16年7月には、TDK生産技術開発センターが「極小チップ部品の外部電極形成工法の開発」によって、TDK社長表彰優秀技術省を受賞。開発グループの一員として貢献した秋田精工は企業間コラボレーションの目指すところであり、吉原センター長から感謝状と金一封をいただく栄誉に浴しました。

平成16年(2004)7月には、ISO9001に続いて、国際環境規格のISO14001を取得。設備面では、前年に引き続き高い精度を誇り24時間稼働も可能にする横型マニシングセンターを増設するとともに、MCY仕様旋盤も導入しました。
そして平成17年(2005)、創立30年を迎え、よりハイレベルの企業の姿を目指し、組織改革を実施、従来の三課制から第一製造部、第二製造部、第三製造部の三部体制に改変するとともに、新たな技術開発に向けた「新事業部門」を新設。産学官の連携で研究開発を行い、自社製品の開発を進めていきます。この年は、矢島精工も創立25周年を迎えることから、合同創立記念事業を開催しました。
平成18年(2006)は、創立30周年をステップにさらなる飛躍迎える年となり、建設を進めていた新社屋が完成し、より高い技術力、次元を目指し、新たな技術領域に果敢に挑戦していきます。

秋田精工の今そして未来へ

2006年から新たな取り組みとして航空機産業への参入を本格始動させ、同年より秋田県輸送機コンソーシアムへ参画しました。2010年には航空宇宙産業国際品質規格であるJISQ9100を取得しました。またお客様、関係者の皆様のご理解とご協力により同年、航空機内装品事業へ参入しました。その後この事業の地域連携を深めるべくLLP(有限責任事業者組合)を発足し、更なる地域発展を目指しております。航空機分野に於ける一貫生産を行うべく、新たに特殊工程FPI(蛍光浸透探傷検査)設備の導入を検討し、2016年8月にFPI設備導入が完了しました。現在は国際認証Nadcap取得という次のステップへと邁進しております。電子部品、半導体製造装置から航空機部品まで社会に必要とされるモノづくり集団を標榜し次代へと歩みを進めて参ります。